夏祭クラシックス指導者・ソリスト紹介

音楽監督 岡田 直樹(Naoki Okada)

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。藝大在学中の2001-2002、卒業後2004-2005の2シーズンに渡り、イタリア・ミラノへ留学。スカラ座を始め世界の舞台で活躍した故Ottavio Garaventa、故・Giuliano Ciannellaの各氏に声楽、スコア・リーディングをDante Mazzola氏に師事。在伊中、オペラ「椿姫」アルフレード役、コンサートへの出演の他、「ラ・ボエーム」のハイライト版にVerious Artistsの一人として収録に参加。また、発声法の一人者になるべく音声生理学の研究に力を注ぎ、多くの文献を研究した。

2003年にオペラ「道化師」カニオ役でオペラデビュー。在学中から数々のオペラ・コンサートに出演。「日本人に数少ないリリコ・スピント」と本人は言っているが、楽曲に合わせてレッジェーロからドラマティコの音色を自由自在に操る演奏家。ベースになる発声は王道のイタリアのベルカント唱法だが、歌う楽曲に合わせて変化させるのでカメレオン唱法というのが最も正しい表現になると思われる。

プロデューサーとしては、13年前にホテル業界に導入した「ウェイターズオペラ(現在のフラッシュモブブームの走り)」のプロデュースをしたことで注目され、常にオンリーワンな企画を展開しており、2010年の多ジャンルアーティストによる「Music for Peace」、前身の横浜開港祭ザブラスクルーズで始めた第九公募企画も、彼の走りだしを見て各所で真似したと言われている。作品としては夏祭クラシックスにおける「U BOJオケ版」もオンリーワンと呼べるその一つである。

現在、クラシック・イノベート代表、古河市演奏家協会アドヴァイザー、横浜ベイコール常任指揮者、グローバル・グループ専属歌手。

(Written by M.Hiraga)

指揮者 小森 康弘(Yasuhiro Komori)

栃木県宇都宮市生まれ。宇都宮大学教育学部音楽科および東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業、同大学院修了。

『新卒業生紹介演奏会』に出演、芸大フィルハーモニアを指揮する。また2004年、05年ウィーン音楽セミナーに参加。選抜者によるファイナルコンペティションにおいて第3位を受賞する。2006~07年、ウィーン国立音楽大学オーケストラ指揮科に留学。

その後ドイツのミュンヘンに拠点を移し、バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団等において研鑽を積んだ。指揮を松尾葉子、小林研一郎、佐藤功太郎、田中良和、小田野宏之、クルト・マズア、ハンス=マルティン・シュナイト、ウロシュ・ラヨヴィッツ、エルヴィン・アツェルの各氏に師事。

これまでにウィーン・プロ・アルテ・オーケストラ、ウクライナ国立ルガンスク・フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、奈良フィルハーモニー管弦楽団、瀬戸フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、N響メンバーによるアンサンブル等、国内外の多数のオーケストラを指揮するほか、邦人作曲家の作品・オペラの初演を数多く行っている。

現在、愛知県立芸術大学非常勤講師、足利オペラリリカ研究科講師。

 

ソプラノ 吉田 美咲子(Misako Yoshida)

東京音楽大学付属高等学校声楽科コース、同大学声楽演奏家コース、同大学院声楽専

攻オペラ研究領域、全て特待奨学生として卒業。
在学中、学内オーディション合格者による定期演奏会ソロ部門、第79回読売新聞新人
演奏会、音楽大学フェスティバルコンサート等に出演。
オペラでは東京音楽大学100周年記念オペラ「フィガロの結婚」花娘Ⅰ役、大学院オペ
ラ「魔笛」パミーナ役、公益財団法人としまみらい文化財団オペラ「ヘンゼルとグレ
ーテル」グレーテル役、同財団オペラ「君と見る夢」斉藤和美役。
第10回東京音楽大学コンクール声楽部門第1位。
2018年3月に新国立劇場オペラ研修所を修了。在所中ANAスカラシップにより、ミラノとミュンヘンで海外研修を積む。

 

アルト 二瓶 純子(Junko Nihei)

福島県会津若松市出身。日本大学芸術学部音楽学科声楽専攻卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。藤原歌劇団団員。
2015年セイジ・オザワ松本フェスティバルにベートーヴェン『第九』アルト・ソリストで出演し、同時期に開催されたロームシアター京都竣工式にて小澤征爾指揮のもと同ソリストを務める。
藤原歌劇団では『カルメン』タイトルロール、『セヴィリアの理髪師』ロジーナの各アンダースタディを務め、2017年『ルチア』アリーサ役で本公演デビュー。その他オペラでは、文京区民オペラ『カルメン』タイトルロール、ハーモニーホール座間開館20周年記念公演OPERANOVELLA『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァ、慶應義塾大学コレギウム・ムジクム・オペラプロジェクト『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィラ等で出演。
また、豊島区制施行80周年記念演奏会でモーツァルト『戴冠ミサ』、慶應義塾大学・日本女子大学混声合唱団コール・メロディオン演奏会でモーツァルト『レクイエム』、サントリーホールで開催の《華麗なる協奏曲と合唱幻想曲の大祭典》にてベートーヴェン『合唱幻想曲』等のアルト・ソリストで出演。

 

テノール 近野 桂介(Keisuke Konno)

東京都出身。東邦音楽大学附属東邦第二高等学校ピアノ科卒業。大分県立芸術文化短期大学器楽科ピアノ専攻卒業。
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。東邦音楽大学大学院声楽領域修了。その後渡仏。パリ・エコール・ノルマル音楽院にて、演奏課程を審査員満場一致及び賞賛付きの最高評価で修了。音楽院主催、世界的テノール歌手ローランド・ヴィラゾンの公開マスタークラスに選抜され受講。
2000年東宝ミュージカル「エリザベート」初代子ルドルフ役、2000年~2001年「レ・ミゼラブル」ガブローシュ役で出演。第16回日本クラシック音楽コンクール高校の部声楽部門1位なしの2位。第64回「東京大会」大学・一般の部入選。及び全国大会入選。第9回横浜国際音楽コンクール声楽の部第1位及びパリ・エコール・ノルマル音楽院奨学金受賞。一般社団法人波の会日本歌曲振興会第20回日本歌曲コンクール声楽部門第3位。ソリストとして横浜バロック室内合奏団、パリ中央室内合奏団と共演。これまでにピアノを木下賢治、磯崎淳子、太田幸子、声楽を佐浦國雄、宮本修、伊藤和子、吉田浩之、日比啓子、ミレイユ・アルカンタラの諸氏に師事。

 

バス 菅谷 公博(Kimihiro Sugaya)

千葉県茂原市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時にアカンサス音楽賞・同声会賞を受賞。桐朋学園大学音楽学部研究科修了。
ドイツ国立カールスルーエ音楽大学大学院声楽科修了。オペラではモーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『フィガロの結婚』フィガロ役を、コンサートではバッハ『ロ短調ミサ曲』『マタイ受難曲』『マニフィカト』、ヘンデル『メサイア』、ベートーヴェン『第九』、モーツァルト 『レクイエム』『戴冠ミサ曲』、ハイドン『天地創造』『四季』、シューベルト『ト長調ミサ曲』などのソリストを務める。
第21回市川市新人演奏家コンクール優秀賞。第15回コンセール・マロニエ第3位。第25回友愛ドイツリートコンクール入選。
これまでに声楽を菅谷君夫、牧川修一、多田羅迪夫、大島幾雄、H.M.ブラッハマンに、ドイツリートを白井光子、M.ハドゥラの各氏に師事。
茂原市民合唱団、もばら少年少女合唱団、クール・アンシャンテ、ギフトミュージックアカデミー、ミック松濤アンサンブルにて指導に当たる。桐朋学園大学嘱託演奏員。うえのアニマルアンサンブルメンバー。市川市在住。

コンサート・ミストレス 伊藤 舞希子(Makiko Ito)

東京都出身。桐朋学園女子高等学校音楽科卒業。

1996年に米国ニューヨークへ渡り、マンハッタン音楽院大学、同大学院にて学ぶ。在学中に在米ドミニカ共和国領事館室内楽コンクールデュオ部門優勝、記念コンサートに出演。

これまでにヴァイオリンを鈴木裕子、小林健二、海野義雄、ヒョウ・カン、ピーター・ウィノグラッドに師事。室内楽をルーシー・ロベール、ローリー・カーニー、デイヴィッド・ゲイバーに師事。

ロバート・マン、NYフィルハーモニックのシェリル・ステープル等のマスタークラスを受講。2001年アスペン音楽祭参加。米国NBC放送のライブや、数々のオフブロードウェイミュージカルほか、TV収録、CM音楽、CDレコーディング等に参加し、これまでにアナリス・モリセット、BOYZ II MEN、マイケル・ブーブレ等有名アーティストのライブサポートメンバーとしても演奏。米国及び日本国内のプロ、アマ楽団でメンバーやトレーナーを務め、2004年よりニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの毎年の日本ツアーに参加。楽団員兼オーケストラマネージャーを務めている。

 

合唱指導 新堂 由暁(Yoshiaki Shindo)

大阪府豊中市出身。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科および、東京藝術大学音楽学部声楽科テノール専攻を卒業。
これまでにヘンデル《メサイア》等のソリストの他、オペラにおいては、モーツァルト《コシ・ファン・トゥッテ》フェランド、ドニゼッティ《愛の妙薬》ネモリーノ、メノッティ《アメーリア舞踏会へ行く》愛人、レハール《メリー・ウィドウ》カミーユ等で出演。
2015年度「ちばソリストオーディション」最優秀賞を受賞。翌年3月「東総オペラ・ガラコンサート」オペラ《愛の妙薬》ネモリーノ役で出演。
クラシック音楽以外では、帝国劇場初の試みである『Les Misérables×帝劇,のどじま
ん・思い出じまん大会』にスロイ歌劇団として出場し(マリウス役)、応募総数1823組の中から優勝。二期会オペラ研修所研修生。さいたまシティオペラ演奏会員。