夏祭クラシックス2016 出演者

指揮者

 小森 康弘

1975年宇都宮市生まれ。宇都宮大学教育学部および東京藝術大学指揮科首席卒業、同大学院修了。修士論文はマーラーの「角笛交響曲とその周辺」について。2006~2007年、ウィーン国立音楽大学指揮科に留学。その後ミュンヘンに拠点を移し、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィルにおいて研鑽を積む。2008年帰国。指揮を小林研一郎、故・佐藤功太郎、松尾葉子、田中良和、小田野宏之、クルト・マズア、ハンス・マルティン=シュナイト、故・エルヴィン・アッチェル、ウロシュ・ラヨヴィッツの各氏に師事。これまでウクライナ国立ルガンスク・フィル、ウィーン・プロ・アルテ・オーケストラ、東京ユニバーサルフィル、名古屋フィル、セントラル愛知響、瀬戸フィル、N響アンサンブル等、国内外の多数のオーケストラを指揮。現在、東京音楽大学指揮科助手。



ソリスト

鐵 由美子(ソプラノ)

国立音楽大学声楽科卒業。東京音楽大学研究生オペラコース首席卒業。

その後助手として同大学に勤務。パレルモ国際声楽コンクール第3位、第10回日本クラシック音楽コンクール第2位(1位なし)等入賞多数。

01年より渡伊し、“アリゴ・ボイト”国立音楽院(パルマ)にて学ぶ。

その間にイタリア政府給費を得る。オペラではモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」でオペラデビュー後、パルマ・レージョ劇場ほか各地にて、モーツァルト「魔笛」夜の女王役で出演し、テレビ・新聞に取り上げられ賞賛される。帰国後、コンサート活動を精力的に行い、二期会オペラ講座「その後の夜の女王」では、驚異的な技量を発揮したと絶賛される。10年3月には東京国際フォーラム(ホールA)にて行われた「世界まるごとクラシック」に出演。4月には王子ホール(銀座)にてリサイタルを行い、音楽の友出版の批評にて好評を博す。現在、二期会会員。


滝口 小夜子(アルト)

神奈川県出身。北鎌倉女子学園中、高等学校音楽科を経て東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業後、メゾ・ソプラノに声種変更をする。

浦畑博美、稲本まき子、保永秀樹、原田茂生、大島洋子、小林久美惠の各氏に師事。2005年秋イタリアにてG.ディ.ステファノのレッスンを受講。これまでに、オペラ「フィガロの結婚」スザンナ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァ、「外套」フルーゴラ、「ジャンニ・スキッキ」チェスカ、「道化師」シルヴィオ役など、数々のオペラやコンサートに出演。2007年7月、2009年5月イタリアのナポリ、エルコラーノでの演奏会に出演。2015年夏、ありどおろ座公演オペラ「カルメン」のタイトルロールで出演し好評を博す。現在、「ヴェルヴォーチェ」を主宰し、数々のコンサートを企画、主催しながら幅広く演奏活動をしている。さくらさくら音楽教室声楽講師。声楽、合唱、ピアノ指導をする他、師の主宰する「ヴェルディ・アンサンブル」でも活動中。


小野 弘晴(テノール)

東京芸術大学声楽科卒業。桐朋学園卒業後、同短期専攻科修了。中島基晴、平野忠彦、勝部太、星野聡、熊谷一康の諸氏に師事。第37回イタリア声楽コンコルソ入選。BBCオペラソサイエティーオーディション金賞受賞。「椿姫」のジェルモン役でオペラデビュー。ロマン派を中心とした多くのバリトン主要役にて出演後、09年鎌倉芸術館「椿姫」(アルフレード役)でテノールへ転向。第1回山手の丘音楽コンクール入選。第44回49回イタリア声楽コンコルソ入選。親好サニーオペラ新人賞、及び、テノール大賞受賞。第23回太陽カンツォーネコンコルソ第1位受賞。その後、「トスカ」「リゴレット」「蝶々夫人」「アイーダ」「イル・トロヴァトーレ」「アンドレア・シェニエ」「道化師」「オテッロ」「カルメン」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「ドン・カルロ」等に主演出演。コンサートでは、ヴェルディ「レクイエム」、モーツァルト「戴冠ミサ」、べートーヴェン「第九」等のテノールソリストを務めた。近年では藤原歌劇団共催公演「ドン・カルロ」(テアトロ・ジーリオ・ショウワ)にタイトルロールにて出演。フランコ酒井・著「失われた声を求めて/テノール大全」に掲載され、タワーレコード渋谷にて出版記念インストアライブに出演。テノールスピントとしてヴェリズモ・ロマン派作品をレパートリーに持つ。藤原歌劇団正団員。桐朋学園芸術短期大学講師。フェリス女学院大学音芸助演。

笠井混声合唱団、アンサンブル響、女声アンサンブル・アイリス指揮者。全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員。

オフィシャルサイトhttp://hiroharuono.wix.com/home


大山 大輔(バス)

鹿児島県出身。東京藝術大学を首席卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。学部卒業時に松田トシ賞、アカンサス音楽賞、同声会新人賞を受賞。

オペラでは、藝大定期公演にて『セビリアの理髪師』フィガロを演じデビュー。その後『フィガロの結婚』フィガロ、『魔笛』パパゲーノ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『蝶々夫人』

シャープレス、『カルメン』エスカミーリョと、主要なバリトンのレパートリーを広げ、何れも好評を博している。特に、2008年6、7月の兵庫県立芸術文化センター主催・佐渡裕プロデュース『メリー・ウィドウ』ダニロでは日本を代表する歌手たちと共演し注目を集め、また“題名のない音楽会”でも同じくダニロで出演した。11月には日生劇場オペラ『魔笛』パパゲーノ、12月には文化庁による“本物の舞台芸術体験事業”にてフォークオペラ『うたよみざる』やまいち役での好演と活躍目覚しく、また、モーツァルト『レクイエム』をはじめ、『ハ短調ミサ』、『ヴェスペレK.321』や、ベートーヴェン『交響曲第九番』、フォーレ『レクイエム』、プッチーニ『グロリアミサ』、メンデルスゾーン『ラウダシオン』のバスソロを務める等、活動の幅を広げている。

その他、国立競技場での国歌独唱(なでしこジャパン対ベトナム戦)や、近松門左衛門原作:音楽劇『冥途の飛脚』での忠兵衛役、三島由紀夫:近代能楽集『葵の上』若林光役では役者として出演する等、オペラ・コンサート以外の活動にも積極的に取り組んでいる。

これまでに平野忠彦、寺谷千枝子、西澤明の各氏に師事。日本声楽アカデミー会員。